こんばんは、刺しゅう屋p-Co (ピーコ)の嫁でブログ担当の、もっちゃんです。
緊急事態宣言は愛知県も解除されましたが、まだ特効薬もワクチンもない病気は、怖いですね。予防といっても念入りに手を洗ってうがいすることしかないのですが、私は出かけて家に帰るたび一番に実行するようにしています。
さて、今回は手刺繍の話です。
私は手刺繍にも興味があって、実物を見る機会があると、どんなステッチを使っているのか、裏を見たり表を見たり、触ってみたりしてしまいます。
以前に、少しだけ日本刺繍の体験講座を受けたときの話をしたことがありましたね。
手刺繍は今とても流行っていますが、刺繍の種類で言うと主にヨーロッパ・フランス刺繍かなと思います。私もコスモとか、DMCの刺繍糸はまあまあ持っています。
それでつくったキンカチョウのくるみボタンブローチの写真は下の記事、終わりの方に載せました。
日本刺繍もやりたいのですが、日本刺繍は技術面でも費用のことでも、ちょっとハードルが高いです。安価なキットを持ってるのですが、全く手をつけれてません。
日本国内で、趣味あるいは手仕事として今も誰かが無心で針を動かしている刺繍は、ほかにも色んな種類があるのですが、今日はその中から、
私が手刺繍を初めて体験したアイヌ刺繍の話をしていきます。
アイヌ語、アイヌ文化には昔から興味があったのですが、縁があってアイヌ文化、手仕事の伝承者の方と知り合い、刺繍体験レッスンを受けたことがあります。
昔のアイヌがどんな道具を使っていたのかは分かりませんが、
現代では、手に入りやすいフランス刺繍用の針と糸を使って刺すことができます。
こちらはその方から頂いたコースター。アットゥシ織の布地に伝統模様を刺してあります。
よーく見てみると…
ピンクと紺色のところは、オホ という縫い方。フランス刺繍でいう所のチェーンステッチです。
赤のステッチは、クモの巣模様だと教えてもらいました。
私が講座を受けたときは、コースターではなく、レ(ク)トゥンペ という、チョーカーの様に首に巻く布小物に刺繍を入れました。(実物は実家においてあるので写真なし…)
図案の下書きがしてある レ(ク)トゥンペ が用意してあって、好きなのを選び、ひたすらチェーンステッチを刺していくのですが、チェーンステッチならではの、丸の大きさを均一に整えて縫うのは初めての刺繍としてはちょっと難しかったです。
そして注目して欲しいのが、チェーンステッチの終わりのところ。丸ではなく、ひと針まっすぐ刺して、トゲを作っています。これはアイウシと言って、このトゲがあるから、魔除けになると言われているそうです。
私が習ったのはオホ(チェーンステッチ)だけだったのですが、その後色んな展示や、写真を見ていくうちに、イカラリ という、フランス刺繍ではコーチングステッチにあたる縫い方や、切り伏せ(アップリケ)を大胆に使った縫い方も知りました。
刺し方はもちろん、アイヌの女性は図案もオリジナルで作ってゆきます。
模様というのは本当に奥深いです、、、しみじみ。
デザイナーであり縫い子でもあるという、アイヌの女子力!
色んな知識、技術を伝承している人もですけど、昔の人ってなんでもできて本当にすごいですよね。
最後に、私がこの話題を思い出して書くきっかけになった、切手シートが、こちら。
私が昔行ったことのある白老ポロトコタンという民営の博物館が、国立博物館として生まれ変わる記念の切手シートです!今は北海道に行くことはできませんが、どんなところになったのかまた見にいけたらと思っています。
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(ここから下は2023年11月時点の情報に修正済)
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